言葉なんて、何処にもないよ
畢竟は消えるものほど美しい
正に不穏な不安が
脳裏を粉にして?
夢も視られないのなら
どんな
不安も 狭隘も 教誨も
ぼくがたべてあげる、擧げるよ。
束の間の永遠を賭して
憂に振り切って 遠くへと逃げよう。
搖れるバスに飛び乗って
指先が触れる
「屹度、間違いだろうね。」
變わる景色に子供のように燥いだ
宛然、映畫みたいだ
「終點だね。」
世界中の寶石を
ひとつに溶かして燃やしたくらいの
きらめきで、此街は充ちている。
捨てた野望が
いつか法則を越えて
叶いますように。
僕が宙に浮いて
貴方の掌上に觸れるまで!
祈っている、
それだけ。