“わかった”
たった現在、理解を爲したところで
遅いが。そろそろ夕餐にしようか。
“如何だい”
先程から貴方が頬張っているものは
わたしと言って差支えのしない物だ
間違っているとおもわない、かい。
「死ぬこと」こそが、何撚も怖いの
ならば僕が手を掛けて擧げようか?
因みに散った花辨は戻らないらしい
思惟、私意、恣意的にならないで。
傷みや苦しさや狂気では
誰も救えないけれど、死にたい?
諦め投棄てた貴方の目を剔ル
何も視えないように
「到底ならば、滅茶苦茶にしたい」
一体、何處に逃げられると思うの?
ねえ、何故僕の手を奪ってくれるの
此儘、捕まって失策う未来しか見えないけれど
確と逃げれないよ、屹度
味の亡い病室を抜け出して
名實ともに共犯になろう
失うことすらも愛惜しく、頻く
咎められてしまうような
無垢な悪戯をしよう?
無聲の巡回車に怯え暮らす生活も
貴方となら、一層、送りたい。
なにひとつとして、いとわない