言葉にならない 敢えない
卒がない 貴方だけが呼吸を乱さない
出窓に映る忙しない日常
フレグランスを頸筋に振り掛けた
少し遠い街へ行こう
煌めく蒼い衝動を知る
この期に及んでも
及んでも
まだ気附けない
轍を踏む
醒めない夢を見る
目を叛ける様な
際限がない話は終わりにしよう
解り切っている
私は此処に居る
心の奥底が今更叫んでいる
呆気なく他の人よりも遠くなる
変わる事を酷く恐れていた
疑い合うのなら、
二人にならない方が好いでしょう?
悲劇を気取るなら
気取るなら
一生、其儘でいるのなら
沈んでも
沈んでも
戻らなくて好い
僕達だけはさ、間違えていよう
路地を抜けて曲がったら
ヘルネのカフェへと
御茶でも如何でしょう?
積もる話を崩して
綺麗に、さっぱり、忘れてしまいましょう
この期に及んでも
及んでも
手も握れない もう逢えない
歩けない
歩めない
未だひとりだけでは、
少しも前に進めないまま。