間違いを拾っていた
埖出しもせずに
嗄れた花を世話している

損な生活を 現在も続けていた
ただ甘えていた

おとなになってしまったね
おとなになってしまったね
ごめんねを ごめんねを繰り返していたら

何時の間にか 独りになっているから
只々、後悔だけ

死にたくなってしまったら
端然 殺して擧げるから
喉笛も、眼窩も、わたしのものでしょう?

死んでしまうのが 酷く怖く映ったら
身體の凡てを獻げるから、ペティー

最低な交錯を 老成た関係を
微温い病牀で目を臥せる

硝子越しの相対を巡り巡っている
未だ気が触れていた

干涸びた備忘 旋るランドリー
噎せ返る蛍光灯 衒学
貴女を咒った不幸でさえ もう、愛惜しくて

口を噤んでいるから
戻れないと解っている
この手もあの手も尽くしまったから

生きることすら出来ない欠陥品なら
晦まして汚したこの日々だけ

目を見張る惨状
肯綮を失いつつ笑っていた
腐らない関係 咬合を
離さないように映して

おとなになってしまったよ
おとなになってしまったね

「じきに終わってしまうなら、現状維持でもいいかな。」

最期までは

言葉になってしまったら
消えてしまうと思ったよ
考えも言い訳に移ってしまうなら

止揚がないから、どう仕様もないから
只々、後悔だけ

さよなら、はじめまして
さよなら、はじめまして、ペティー